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2007/11/30

Pepiteの美的な日々:ホーチミンのタクシー

Img_3097  この秋の休暇を、ベトナムのホーチミン市で過ごした。バイクがうようよ走る街の喧騒にいささか疲れを覚えたが、料理はおいしかったし、買い物嫌いの私でもキッチュなベトナム雑貨を見て回るのは結構楽しかった。
 旅行前、ホーチミンを知る友人たちから、「タクシーだけは気をつけて」(ぼったくられるから!)としきりに注意を受けた。ベトナム旅行のサイトにもそんな書き込みがたくさんあったので気を引き締めて挑んだが、滞在中一度もそんな事件は起こらず、むしろホーチミン市の道路を知り尽くしている優秀なドライバーたちに感心したほどだった。
 市内の移動にはほとんどタクシーを使ったので、何度乗ったか数え切れないほどだが、どのドライバーにも不正の臭いはまったく感じられなかった。たまたま運がよかったのか、それとも「ぼったくり」は大袈裟な噂にすぎないのか、と思っていたとき、同じホテルに滞在していた日本人のグループが、少し離れた朝食のテーブルで、タクシーでひどいめにあった話をしていた。やはり、そんなことも普通にあるのかと認識し、ではなぜ、私はまったく被害にあわないのかと考えてみた。その答えははじめからわかっていたような気もするけれど・・・・。

 回りくどい分析の必要はないのでズバリ言うと、私はちっともお金持ちに見えないからだ(見えないだけでなく、事実そうなんだけど)。タクシーでぼったくり被害にあったという方たちは、その容姿や物腰に先進国の裕福な感じが染み出ていたからで、この人たちから少しくらい余計にもらっても、どうということはないだろうと、悪意のドライバーは思ったにちがいない。それに引き換え、私は現地の人たちに限りなく近いイメージ。あくどい輩は獲物の質を正確に見抜けるもの。こりゃダメだという判断が下され、無事に下車できたというわけだ。(あくまで私のケースでは、という条件付きでなので誤解のないように)。
 ホーチミンのタクシーで不愉快な思いをした人はたくさんいそうだが、私はまったく逆の経験をここに記しておきたい。それは、ホーチミンを去る前の晩、出先からタクシーに乗ってホテルに戻ったときのこと。料金を払おうとして財布の中からベトナムドンの紙幣を取り出したとき、所持金がタクシー料金に不足していることに気がついた。ホテルの部屋に戻ればきちんと支払いできることをドライバーに伝えようとしたが、英語がまったく通じない。身振り手振りでどうにか意思表示を行ったが、ドライバーは困った顔をするだけで、わかってくれない。不足があることを伝えるために、手持ちのお金を渡し、数えてもらった。すると彼は「OK、もういいよ」というふうに私に下車を促した。車外に出た私は、ここで待っててとと訴えた。それには及ばないと、手を振ってドライバーは去って行ったのだった。
 友人にこの話をすると、「もともと遠回りされてたからじゃない?」と懐疑的だったが、その乗車区間は滞在期間中乗りなれた一本道のごまかしようのないもの。悪名高いベトナムのタクシー。それが事実だとしても、私が体験したような、やさしいドライバーもいるということを是非とも知っていただきたい。

 ベトナム旅行のアルバム

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