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2007/03/29

Pepiteの美的な日々:サイと虎と小鳥たち

Img_2715  3月23日、大阪天王寺の市立美術館で催されていた展覧会へと、必要があって出掛けた。この展覧会については何も語る言葉を持ち合わせないので割愛することにして、その後隣接する天王寺動物園へ遊びに行くことにした。
 私はこの動物園を年に2回は訪れる。目当てはクロサイ。どことなく恐竜を思わせる姿(例えば、トリケラトプス)、そして愛嬌のある顔立ちがとてもかわいい。天王寺動物園のクロサイに一目ぼれして、時折思い出しては会いに行くのである。
 岩陰から顔を出し、きょとんとした目で私を(?)見つめるクロサイ。これはもうたまらない!! このかわいさには抗えない。というわけで、メロメロ。家ではわがままな愛鳥に憎たらしい目でにらまれることの多い私にとっては、癒しのひととき。長い時間ひたすら熱い視線をおくり、何度も大声で呼びかける私のことを、クロサイは不思議に思ったにちがいない。

                          ★

Img_2734_3   そして次なるお目当ては虎。私は虎が動物の中で一番かっこいいと思っている。精悍な顔立ち、しなやかな身のこなし、威厳にみちた姿、どの角度から見つめても完璧。子供の頃、私は将来虎のお嫁さんになるだろうと本気で信じていた。それだけに、虎への思い入れは強く、その姿を見つめるだけで、或る種の感動が胸に沸き起こる。それは、神様はこんなに美しい生き物を創造したのだという畏敬の念だ。ならば私のことも、もう少し美人に生まれつかせてくれてもよかったのに、という軽い嫉妬を感じはするけれど・・・・。
 しかし、この日の虎は私のそんなイメージをいくらか裏切ることになった。虎のもとを訪れたのはちょうど食事時。飼育員さんが餌を持ってやって来るのをそわそわして待ち焦がれる虎。その時、虎を眺める私の背後を飼育員が空の台車を転がして通り過ぎて行った。虎からはその飼育員も台車も見えないはずだが、台車の車輪が転がる音に虎は敏感に反応し、あわててその音のするほうへと駆け寄って来たのだった。餌がいつも台車にのせられて届けられるのだろうということが、誰から聞かなくてもよくわかる一場面だった。遠ざかる台車の音を、クビを伸ばして悲しげに追う姿は、まるで餌をねだるにゃんこ。威厳も何もあったもんじゃない!

 サイと虎に時間を費やしたため、あとは駆け足で動物たちを見て回った。けれども好きなシロクマのところに辿り着く前に閉園時間になってしまった。こんなことなら、あの展覧会での鑑賞をさらに足早にすませるべきだったと悔やまれた。
 ともあれ、動物たちの様子を動画に収めたのでご覧ください。

      「zoo_0001.wmv」をダウンロード

Img_2776_1   動物園を追い出された私は、次に小鳥ショップに向かった。そこで売り物のヒインコやビセイインコと長時間戯れ、小鳥屋の商売を邪魔したお詫びに、愛鳥CapiとBrunoへのおみやげを買った。アスレチックハウスという名のおもちゃ(左の写真)で、フックを鳥かごの天井に掛けて吊るしておくと、それに鳥が飛び乗って遊ぶというタイプのもの。
 すでにうちの鳥かごには同じようなおもちゃがあった。それはロープに鈴がついたもので、Capiはよくそのぶらさがったロープにとびついて、ちりんちりんと鈴を鳴らして喜んでいる。だからきっとこのアスレチックハウスも気に入るはずだと、胸を弾ませ購入したのだが、形態がゴツゴツしすぎているせいか、怯えてまったく近寄ることがなかった。
 このような失敗は数え上げればきりがない。愛鳥たちに嫌われたおもちゃが押入れの中にいくつも転がっている。その数々のおもちゃには私だけの思い出があり(無論、鳥たちには何の思い出もない)、購入時の胸のときめきを、そのひとつひとつについて、今でもむなしいほど鮮明に思い出すことができる。

 最近の失敗の中で特に残念に思えるのは、アウターバードバスという名のフード付きのImg_2777_1 水浴び器が無視されたことだった。半透明のプラスティック製なので水浴びの姿が観察できるというのが売りの品物で、しかもフードがあるため水が飛び散らないという利点もある。なによりも私の気を惹いたのは、この製品の外箱に印刷された白文鳥の水浴び写真だった(左の写真)。すっぽりと器におさまり、体半分水に浸かった白文鳥を見て、私はただちにこれを愛鳥Capiの姿に置き換えて、そのかわいらしい図に胸を打たれ、目に涙を浮かべ、ほとんど泣き出しそうになりながら、レジへと走ったのだった。
 だが、私のそんな思いとは裏腹に、鳥たちはこの水浴び器を完全に無視し続けた。しつこく粘る私の様々な作戦もまったく効果なく、アウターバードバスもまた、数週間後には、むなしく押入れの住人となったのである・・・・・

                      Capi
          Img_1091_2    

                        ★★★  

Img_2771  ついでにグルメ情報。前述の小鳥ショップを出た後、天王寺で食事をすることにした私は、時々立ち寄るアジア料理のお店「遠東」へと向かった。正しい名称は「ファーイースト」、つまり漢字名の直訳というわけだ。
 ここの料理はボリュームがあって、おおむねどの品もおいしい。グルメ記事を書いたことがない私ゆえ(専門は美的な悲劇の文学だから)、料理の詳細を記すことはできないが、せめてこのお店への道案内くらいはできそうだ。
 JR天王寺駅から、近鉄百貨店のある側の阿倍野筋を南に向かい、「遠東」の看板を見つけた所で、その筋を左折し、1分ほど進めば左上の写真のお店に到着。結構人気なので、満席であることもしばしば。
 ここでしっかりとおすすめのメニューを示したいところだが、この店ではいつも酔っ払いになる私の記憶は定かではない。そのあやふやな思い出に従えば、アボガドとクリームチーズのサラダ、鶏肉とナッツの炒め物(なにやら難しい名前のついた料理)、それからフォーが、一応おすすめ料理。
 お酒の種類も豊富で、めずらしい混合酒の数々を味わうことができる。そのせいで、私は酔いどれ人になってしまうのだ!
 皆様も機会があれば、お試しください。
                  Img_2772

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2007/03/09

Pepiteの美的な日々:ほほえみが多すぎる?!

 早春の白川郷を友人と二人で訪れた。白川郷は岐阜県大野郡萩町の合掌造り集落で、平成7年12月にユネスコの世界遺産に登録されている。
 白川郷の案内は公式サイトやガイドブックにおまかせすることにして、ここでは私たちの小旅行を大いに盛り上げた、とある発見を皆様にも紹介したい。

 合掌造り集落の最大規模を誇る和田家を訪問し、この地の人々の生活様式を物語る民具などを見学した後、空腹を感じた私たちは、白川郷の中心を走る本通りで、おいしいものを食べさせてくれそうなお店を探していた。
 ひとまずみたらし団子を買って、串を片手にふらふら歩いていると、視力の優れた友人が道脇の祠(ほこら)にふと目をとめて、「何、あれ?」とつぶやいた。そして私を置き去りに急ぎ足で祠に近づいて行った友人は「ぎょえ~、気持ち悪い~」と叫び声をあげたのだった。
 みるとそこには、数え切れないほどの「ほほえみ」が・・・・。

Img_2575_3

 「こわい~、きもい~」と騒ぎながら、顔の数を数えたり(途中であきらめた)、写真を撮ったりした私たちだったが、祠の石に書かれた説明を読むと、「良縁、長寿祈願のほほえみ祠(お賽銭は地球環境保全のために用います)」とあり、不気味とはいえ、なにやらありがたい神様であることを遅まきながら知ったのだ。
 長寿はともかく、良縁祈願の友人と私はひどいことをさんざん言った後だったので、バチが当たるのではないかと古めかしい恐れを抱き、「でも、別に悪い意味で言ったわけじゃないし・・・」と、良い意味に転換させるのがおよそ不可能な言葉の数々を悔やむのだった。
 「よく見ると、ありがたいね・・・」と友人が無理につぶやき、私もそれに同意して、元の散歩に戻った。
 遅い昼食をとった後、満腹のためか現実感覚を取り戻した私たちは、先程の古風な恐れから解放され、「あんなにほほえまれてもねぇ。こっちは何もいいことしたわけじゃなし」と、再びほほえみ祠の悪口で盛り上がるのだった・・・・・。

                         ※

 白川郷のレポートがこれだけでは、世界遺産の地に対してあまりに失礼なので(笑)、今回の旅行で撮ったフォトアルバムを添付します。山里の美しい景色をご覧ください。
 ついでに3月3日に訪れた「兼六園」のアルバムも載せておきますので、こちらもどうぞ。(サイドバーの「マイフォト」からも見ることができます)。

               白川郷

               兼六園
             

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2007/03/05

Pepiteの美的な日々:プランタン(春)

 春は一番好きな季節。去年も同じことを書いたけれど、冬眠から目覚めた私は、アクティヴな日々を過ごすことになりそうです。
 実のところ、暖冬のせいで、春の訪れにいつものような胸躍る感じはないのだけれど、まあそれはそれとして、しっかり今年も楽しみたいものです。
 昨年同様、「悲劇のコレクション」は少しの間お休みにして(いっそやめたら、と思われそうですが)、根暗な私がやたら活発になるこの季節のレポートを綴ってゆくことにします。
 昨年は花見、乗馬、釣り、花鳥園訪問などの記事を皆様に読んでいただきましたが、今年もまた、私の野外活動にお付き合いください。

梅見

Img_2491  梅の花が好きな私は、毎年どこかで梅見をするのだが、今年は何かと忙しく、遠出もままならず、近所の大阪城公園の梅園へと出掛けることになった。
 そして、花盛りを過ぎた梅園にガッカリ。仕方がないので梅の花の蜜を食べにきた小鳥(メジロ)たちを眺めて(ああ、かわいい!)、我が家の愛鳥Capiなら、梅の花びらを噛み散らすのにどれほど夢中になることだろうと、風情のない想像をめぐらせた。
 いろんな種類の梅があり、中にはこれから咲くものもあるかもしれないが、ともかく私が行ったときには(3月1日)、遅かれ早かれ時期外れであったことは間違いない。

Img_2497  売店で五平餅を買って食べ、ついでに隣で売っていた白酒を飲み、口直しにビールを飲み、はずみがついてもう一杯という感じで、いつものように酔いどれ人への道を半ば進みかけたものの、この日は友人と夕方からピカソ展に行く約束があったので、どうにか軌道修正をした。
 梅園を出るところで、大阪では有名なインコ(マメコバタン)のジャッキーに出会った。大阪の愛鳥家ならご存知の方も多いジャッキーは芸達者なかしこいインコ。飼い主のおじさんが指でピストルを真似て「バ~ン!」と言うと、コロンと倒れてみせたりする。以前はよく梅田の歩道橋で芸を披露していたが、季節柄こちらに移動してきたのだそうだ。

Img_2500_1   ここでもジャッキーは大人気。大勢の人に囲まれ、頭をナデナデされてごきげんな様子だった。私は最前列でジャッキーを触りまくり、一緒に写真を撮ってもらった(左)。
 大阪城公園を出て、ピカソ展へ向かう間、ジャッキーの羽毛の感触を何度も思い出しながら、家で留守番をしている私の小鳥に、さっきバイバイしたばかりなのに、また会いたくなった。

                        ★★★  

大阪城公園の梅園

Img_2474_1Img_2475Img_2449    

Img_2490Img_2488Img_2499_1  

 

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