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2006/12/08

山中淳子展「よるのいろ」@galeria CERO

Junko1_2  私の友人で、大変魅力に溢れる美人画家の個展に出掛けた。その作品のみならず、ほのぼのとした人柄や鋭い感受性、知性を感じさせる語り方が大好きで、私はこの山中淳子さんにずっと注目してきた。
 「よるのいろ」という名前が与えられた個展は、おそらく彼女の夜を彩る様々な思索、感情の流れを、絵筆を用いて芸術の次元で表そうという試みなのだと思うが、それぞれの作品において画面を構成するいくつかの要素の絶妙な配置は、観る者の目をやさしく誘(いざな)い、彼女の夜を彩る世界を垣間見させる。
 それは決して押し出しの強い表現というのではなく、彼女の描く絵はどれも、その空間に漂う「心」を、かくも自然に私たちの胸に印象づける。
 彼女が用いる緩やかなラインは、観る者の心情の襞(ひだ)に沿うようにできており、私たちはその流れに身を任せることで、ひとりの人間の「よるのいろ」を、素直に受け入れられるのだ。

                         ★

Junko2_2  もちろん、このような空間を創造するには、豊かな感受性が芸術の技巧を伴っていなければならない。
 彼女の内側で溢れる思想、感覚が表現されるとき、その同じ胸の内にある洗練された構成美のフィルターが機能する。
 アクリル絵具を塗り重ね、効果的にコラージュを散りばめて、最も重要な「感覚」に従った事物の配置を施す。
 山中淳子の心と、その芸術の技巧が交わる点に、作品が誕生する。そしてそこに示されるものが、実のところどのような心情に支えられているにせよ、「やさしい空間」としてあらわされることに、私はこの画家の魅力があるのだと感じている。

                          ★
 
 好き勝手なことを述べたが、おそらくこうしたことは当の画家からは、疎ましがられるだろう。
Junko3_2  彼女の絵画はそうした理屈や説明などは不要の「美」を持ち合わせているのだし、そこにこそ、彼女の目指す表現があるにちがいないからだ。

山中淳子展「よるのいろ」
2006年12月4日より12月9日まで
galeria CERO:大阪市西区北堀江1丁目3-11友成ビル2F  

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コメント

Pepiteさん おはようです(o^∀^o)ノ

ありきたりな感想ですが幻想的な絵ですね!
絵の知識もまったくないのですがたまにこうゆう立体的な絵を見た時に何で描いてあるのかな?と不思議に思ってたんですけどアクリル絵の具を重ねて書いてあるんですね~!
最初、写真の絵だけを見てたら夜の海の絵かなと思ってました。
見る人見る人によってイメージの違いもあるんでしょうね!

投稿: ファズ | 2006/12/10 10:23

>ファズさん

こんばんは!
どうです?素敵な絵でしょ!
若くて、美人で、才能ある画家ということで、
山中淳子さんは私のお気に入りなのです。
ブログに載せることを許可していただいて、
とても喜んでおります。
ただ、ここに掲載した写真は、私が撮ったもので、
本当は(実物は)もっとすばらしいんです。
記事のほうは山中さんへのインタビューをもとにして、書かせていただきました。
私もあまり絵画の知識はありませんが、美的なものはいいですね!!!

投稿: Pepite | 2006/12/10 21:58

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