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2006/11/14

Pepiteの美的な日々:馬年表

 テレビの報道番組を観ていると、懐かしい名前が連呼されていた。といっても、それは私の知っている人のことではなく、たまたま名前が同じだったというだけのこと。それでも私の中では一瞬数年前の美的な日々が蘇り、そういえばあの人、今はどうしてるんだろうと、ふと考えたりした。
 その人は、私の昔のダーリン。確か彼と出会ったのは、あれっ、いつだっけ? そして別れたのは? ありゃりゃ、これまたいつだっけ? というふうに、このブログの読者なら当然知るように、夢想的に生きる私は現実の時間の認識はいつもいい加減。

 そんな時に役立ってくれるのはなんといっても「馬年表」である。私が大の競馬ファンであることは、現実に私を知る人には今さら言うまでもないけれど、実際の私を見たことがないという読者の方々も、このブログのコメント欄まで読んでくれているならば、たとえ本文ではこれまで一度も競馬ネタを取り上げなかったにしろ、私が「競馬狂」であることはご存じのはず。
 私が人生を振り返る時、そのあいまいな時期を特定してくれるのは誉あるG1レースの勝馬たち。先程の例でも、「そうだ、彼と出会ったのは、安田記念で○○○○が勝って、私が悔し涙を流したあの年だった」と思い出すことができる。さらに「あの悲しい別れを乗り越えられたのは、ジャパンカップで○○○○○が私の予想通りに勝ち切って、忘れ難い感動を与えてくれたからなのだ」と、即座に記憶が蘇る。
 フランスから帰ってきたのは・・・・・あれは確か、天皇賞・春で、○○○・・馬が勝った年。友人の○○ちゃんが結婚したのは・・・・・、確か○○○・・がダービー馬になった年、というふうに、私のような競馬狂は、過去の出来事を密接に競馬に結びつけて記憶しているものなのだ。
 その精度は完璧で、例えば私が学校を卒業した年、あるいは今のマンションに越してきた年なんていきなり訊かれても、「いつだっけ?」と戸惑うばかりだが、栄光の名馬であるエアグルーヴが天皇賞・秋を制したのは平成9年、我が愛するテイエムオーシャンが桜花賞と秋華賞を当然のように圧勝したのは平成13年、こんな問いには何の迷いもなく、即刻答えることができる。その強烈な印象を頼りに、自分の過去を位置づけることができるのだ。(何の自慢にもならないけれど)。

 大まかな年表というだけではない。日常生活においても、熱狂的な競馬ファンは時に周囲の人たちに対して、便利なカレンダーの役割を果たす。「あたし、来月(12月)の12日って飲み会なんだけど、これ平日だよね、何曜日だったっけ?」と、友人がつぶやくような場合、競馬ファンは少し間をおいて、その疑問にきちんと答えることができる。「朝日杯」が10日の日曜日だから(ただし、この文句は省略し)、「12日は火曜日だよ」と。
 この種の疑問はわざわざカレンダーを見るよりも、身近な競馬ファンに(もしもその時すぐそばにいるなら)訊くほうが手っ取り早いだろう。彼らは決して間違った答えを与えはしないのだから。
 しかし、私が、そして多くの熱狂的な競馬ファンが、この体内カレンダーをどれほど高価な代償を払って得ているかを、できれば思い浮かべないでいただきたい!!

                         ※                              

エリザベス女王杯(2006年11月12日)

悲劇のプリンセス・・・・

Img_2174__1  エリザベス女王杯は、数あるビッグレースの中でも特に私が毎年楽しみにしているレースのひとつである。牝馬(女の子の馬)限定のG1ということで、熱い戦いの中にも華やかさがあるのがよい。経験を積んだ熟女たちとフレッシュな少女たち、様々な世代が混じって女王の座を競う、牝馬最高峰のレースである。

 今年人気を集めたのは、熟女のスイープトウショウと、少女のカワカミプリンセスの二頭だった。この二頭の一騎打ちになるのではないかと、多くの競馬新聞は予想していたようだ。
 熟女のスイープトウショウは、言わずと知れた宝塚記念の優勝馬。男馬たちをなで斬りにして、見事にグランプリホースに輝いた圧倒的な実力と実績を持つ女傑。しかも昨年のこのエリザベス女王杯では、他馬との次元の違いをありありと見せつけて、女王の冠を手にした名馬である。
Img_2172  対するカワカミプリンセスは、全戦全勝負け知らず、オークス、秋華賞を無敗で制した天才少女。女ディープインパクトとまで囁かれ、同世代では敵無しのチャンピオンなのだ。
 経験値の差で、そして熟女の意地で、スイープトウショウが格の違いを誇るのか、それともカワカミプリンセスがはじける若さの全力を出し切って、無邪気に新女王に輝くのか、競馬ファンの大勢は、その対決に注目していた。

Img_2159  ところで、私はこのレースをとても複雑な心境でとらえていた。注目の二頭はどちらも甲乙つけがたいほど好きな馬。私はこの二頭のうちどちらを選ぶのか、前の晩真剣に考えて(ほとんど眠らずに)、結局答えは出なかった。レース直前でもその心境は変わらず、最終的には、もうどちらでもいい、ともかくどちらかが勝ってくれ!というスタンスで悲劇馬券を買った。
 
          結果

            1着 16番 カワカミプリンセス
            2着 15番 フサイチパンドラ
            3着   8番 スイープトウショウ

 と、ここまではよかった。京都競馬場のスタンドで、新たな女王の勝利に拍手を贈る幸せな私。「おめでとう~!!」と叫んだ直後に場内にどよめきが起こった。1着のカワカミプリンセスが他馬の進路妨害をしたとして、審議になっていたのだ。
Img_2173_  そして審議の結果、1着だった我がプリンセスは降着の処分を受けて脱落、もうひとつの頼みの綱のスイープトウショウも繰り上がりの利を得たが、それでも2着。二頭の間に挟まったパンドラが女王の座に輝くことになる・・・・・。
 G1レース一位入線の降着は91年の天皇賞・秋メジロマックイーン以来のこと。京都競馬場には数万人の悲鳴がとどろいた。叫びながら壁を叩いている人なんかもいて、すごく異様なムードに。中には外れたと思っていた馬券が当たり、歓喜する人たちもいたけれど。
 ともあれこうして、今年のエリザベス女王杯は絶対に忘れられないレースとして、新たに私の馬年表に組み込まれたのであった。
                        
                         
                       ★★★


 さて、気分を変えて、最後に京都競馬場をちょっぴりご案内しましょう。
Img_2125  朝は入り口付近で、競馬場を訪れるファンをお馬さんたちがお出迎えしてくれます。かわいティアラをつけた白馬は触り放題。子供の頃から私は白馬が大好きで、いつの日か、白馬の王子が私を迎えにくるのでは、と夢見たものでした。白馬の王子といえば、普通は白馬に跨った美青年のことを指しますが、私の場合は白馬そのものが、文字通り白馬の王子様。乗馬を楽しむときでも、選べる場合は必ず白い馬にとびつく私、そして競馬でも芦毛馬(芦毛馬は年をとると真っ白になる)の応援馬券を買い続ける私にとって、お出迎えの美しい白馬たちをなでなでできる京都競馬場の朝のひとときはたまりません。

 他にも競馬場には、体験乗馬のコーナー(無料)などもあり、馬券を買って迫力のあるレースを観るだけではなく、馬とのふれあいを楽しみに訪れるお客さんも結構いるんです。
Img_2128  この日私は、以前にこのブログの記事で紹介した小さな女の子のたえちゃん(Pepiteの美的な日々:出番なし)を連れて競馬場を訪れたのですが、私のすすめでたえちゃんは初めてサラブレットの背中に跨り、お馬のたてがみを撫で、とても嬉しそうにしていました。これで私にだまされて京都競馬場に連れてこられたことも悪くは思わないだろう、と私はほっと胸をなでおろしたのでした。
 「出番なし」の記事では本当に出番のなかった私でしたが、どういうわけかたえちゃんは私とのあの京都観光が忘れられないくらい楽しかったらしく、「Pepiteさん、また京都に行くときは絶対誘ってくださいね。今度はいつ連れて行ってくれますか?」と、しきりにきいてくるので、「う~ん、そうだね、紅葉はもう少し先だし、まあそのうちね。あっ、そうだ!12日の日曜日に連れて行ってあげるよ。とっておきの京都に」と、私は急な思いつきで答える。「本当ですか!嬉しい!とっておきの京都ってどこ?あたし、南禅寺行ってみたいな。でもPepiteさんのとっておきの京都もすっごく楽しみ~!!」と喜ぶたえちゃん。まさかそれが京都競馬場とも知らずに。
 「ええっ??」と驚いていたたえちゃんだったが、お馬に乗り、次第に厚くなる私の悲劇馬券の束に笑い転げ、すきなだけお菓子を買ってもらい、エリザベス女王杯ではスイープトウショウを本命に300円馬券を買ってレース観戦し、外れはしたものの「ああ、ドキドキした~」と、競馬の楽しさを体感したようです。
Img_2136  競馬場といえば、すさんだ馬券おやじばかりを思い浮かべる方もまだ少なくはないのだろうけど、いまやそれは偏見ですよ。競馬場はレジャーランド。緑の芝生にシートを敷いてお弁当を食べながら好きな馬を応援する家族連れやラブラブのカップルたち、競馬新聞の馬柱をつぶさに検討し、印をつける熟練の競馬おやじ、「あの馬かわいい!あたしあの子の馬券買う!」と、やたらさわがしい女の子のグループ、熱い馬議論を戦わす男の子のグループ、競馬新聞片手にひとりレースを観戦するおしゃれな女性、などなど、実に様々な人たちが、ど迫力のライブレースを楽しんでいるのです。
 馬券は100円から買えます。一日に催されるのは12レース。各レースで自分が応援する馬を決めて、100円ずつ買ったとしても計1200円。その上運がよければ万馬券を当てることだってある。生活費までも馬券につぎ込んで、なんていうのは遠い昔の、しかも単なるイメージ。自分の身丈に合った金額の馬券を買って、スマートに競馬を楽しみましょう。
 ギャンブルなんて!という人でも、自分の目で選んだ馬の馬券を買ってレースを観戦すれば、競馬のおもしろさがきっとわかるはずです。
 皆さんも是非競馬場に足を運んでみてください。
  
 

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コメント

今、ペピちゃんの家に風邪のお見舞いに来ています。京都競馬場ではりきりすぎて、お風邪をめしたようですね。
たえちゃん、相変わらずかわいいね!また一緒にお食事でもしましょーね。いつも、ペピちゃんに付き合ってくれてありがとう。

投稿: mimi | 2006/11/14 15:24

>mimi

新鮮な果物をありがとう。
おかげでなんとか持ち直せそうです。
ところで、コメントにあるように、たえちゃんが私に付き合ってるんではないですよ。
小さいのをいいことにわがまま放題のたえちゃんに、この私が付き合ってあげてるだけです!
たえちゃんを馬に乗せるのはこれで二度目ですが、
前は乗馬クラブにいる大きめなポニーに乗せて、とても喜んでたので、今度はサラブレッドに、と思ったのです。
いずれは私と一緒に馬で草原を駆け抜けたいと夢見ているようですが、まだまだ先のことになりそうですね(笑)
さて、来週はマイルチャンピオンシップです。
これは前にmimiと観戦した思い出深いレース。
今年は共に当てましょう!!

投稿: Pepite | 2006/11/14 16:28

こんばんは^^
今都内のシティホテルの一室で、友人が仕事から帰ってくるのを待ってます。
さっき電話で、「社長と食事会になったから、一緒に食事できないから」とメールが。
すぐさま電話をかけて、もう怒鳴りまくり。
久々に怒りました。
仕事が終わったら、社長も何もない。もう自分の時間なのだから、約束を優先させろと。w
一人でホテルで食事なんてむなしいしね。

あまり電話で怒ったものだから、さすがに彼女も「すぐ行く」と言って、電話を切りました。

さて、本題からずれてしまいましたが、私競馬場って一度も言ったことがないんですよ。
近くに府中競馬場というわりと有名な競馬場があるのですが。

乗馬はイギリスで体験しましたよ。
足があいにく長いので、はじめての乗馬でも苦もなく座れましたが、さすがに馬が走るとお尻が痛かったです。
友人の馬はカッコイイ茶色の馬だったのですが、私の馬はまるでホルシュタイン・・。
それを言ったら、馬が察知したのか、全然歩いてくれなくて困った覚えがあります。
上品な乗馬もいいけど、どちらかというとウエスタン調に激しく走り回りたいです。

今度機会があたったら競馬場に行ってみますね。^^

投稿: diane | 2006/11/14 19:29

こんばんは。
エリ女を見に行ってたのですね~。
私も当日の朝まで現地出動予定(一人で)だったんだけど、
雨が降って来たのでやめたのです。
現地は寒かっただろうね、そして馬券も・・・。
レース結果は驚きでしたよね、悲しい結果に我が家はブルーな気分でした。
最近は何かと行動派?な私は、人の趣味や娯楽に便乗したりて
毎日を満喫しております。
Pepiteさんも何かあれば誘って下さい!
おともしますぞっ!!

投稿: nao | 2006/11/14 22:03

>Diane様

仕事が終わったら、社長も何もない!もう自分の時間なのだからって、やっぱりDiane様は欧米人の感覚ですね~。
お友達も相手が社長じゃ、非常に断りにくかったのではないかと、想像しますよ(汗)。
自由人のDiane様は、そりゃ頭にくるでしょうけどね。
お友達もDiane様の怒りに恐れをなして、急いで帰って来たんでしょうね(笑)

私もいつの日か本場のイギリスで乗馬をしてみたいです。
スマートなDiane様にはホルスタイン風の馬はもちろん全然似合いませんが、私なら結構いけてる組み合わせになりそうです。
競馬場には、ヨーロッパの女性のようにエレガントにおしゃれして、出掛けてください。


>nao

お久しぶりです。元気にしてますか?
カワカミプリンセスの降着には本当にショックを受けました。
オーシャンの関連から応援していた馬なので、勝ってもらいたかった。
でも、実際は勝ってたよね。
不運な出来事だったけど、実力は示してくれたと考えて、あきらめるしかありません。
大好きな本田騎手の胸中を思うと、やりきれないわ・・・
そんなわけで、かなり落ち込んでおりますが、そのうち一緒にお出かけしましょう。
ではでは、また!!

投稿: Pepite | 2006/11/14 23:31

Pepiteさん おはようです(o^∀^o)ノ
すっかりご無沙汰しちゃいましたm(_ _;)m

馬年表が意外な所でも活躍してるんですね~!
昔のダーリンの話で思い出したんですけど去年ぐらいだったかな・・・久々に高校時代の友達と遊んだ時にそんな話がでててお互いそんなにいない昔の彼氏の名前のフルネーム覚えてないことが発覚しました(^^;
変に昔のことは覚えてたりするのに何か自分の記憶する脳がヤバイのか!?と思いました。
まぁ実際あまり機能してませんけどね(笑)

京都競馬場一度だけ父親につれられて行ったことがあります。
それまでは競馬場って父親のようなおっさんがイッパイいるからおっさん臭い所だと思ってましたが競馬場って意外とキレイでビックリしました。
エリザベス女王杯にそんな悲劇があったんですね;
次は頑張って下さいね!

投稿: ファズ | 2006/11/17 09:27

>ファズさん

コメントありがとうございます。
馬券の悲劇をおもしろおかしく、ユーモアたっぷりに書くつもりでしたが、
あまりの悲劇に心が塞ぎ込み、状況を説明するだけで精一杯の記事になってしまいました(笑)
馬券はいつも外れているので、これしきのことは大した打撃ではありませんけど(馬券的には)、
好きな馬が女王になれなかったというショックは相当のもの。
早くも来年の同馬のリベンジを楽しみにしております。
機会があれば一緒に競馬場へ行きましょうね~!
私も昔の彼氏のフルネームなど、言われなければ思い出せません。
名馬の名前は、忘れようにも忘れられませんけどね。

投稿: Pepite | 2006/11/17 22:12

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