« 花になった美少年たち・後編(ギリシャ神話) | トップページ | Pepiteの美的な日々:冬眠から目覚める! »

2006/03/23

Pepiteの美的な日々:ブルーな気分

 派手な音で鳴り響く目覚まし時計の騒音を一刻も早く止めようと、目を開けずに手探りで時計を取り上げ、スイッチをさがす私。そして寝ぼけた手から時計が滑り落ち、右の頬骨のあたりを直撃。「痛っっ!!」 これが私のとある一日の始まり。
 窓を開けるとどんよりとした曇り空。私はこの日、午前中に遅咲きの梅を写真に撮る必要があって、近くの公園に行く予定でした。ついてない一日を予感したわけですが、その直後に、テレビの占いが私の星座について「運勢急上昇!」などと言うものだから、すっかり気を取り直し、我が家の愛鳥たちにフランス風の投げキッスを贈り、機嫌良く出掛けます。
 マンションに住む私は、最近の運動不足を懸念して、エレベーターを使わずに、階段を降りてゆくことにしました。そしてそんな健全な選択が裏目に。私はなぜか濡れた階段に足をすべらせ、急降下。ちょっと!急上昇じゃなかったの?!と、予想された運勢に大いに疑問を抱きながら、建物の外へ出ます。
 それからほどなく、なんとか持ちこたえるだろうと思われた天候が悪化。激しい雨に見舞われ、引き返すことに・・・・
 これが週末の出来事だと言えば、勘の鋭い我が読者の皆さんには、その後私が悲劇の馬券に打ちのめされたということを、あえて説明するまでもないでしょう。

 しかし、不運に慣れ親しんだ私は、これしきのことでそんなに落ち込むことはありません。
 とはいえ、やっぱり気分はブルー。決定的な悲しみや嘆きを味わうというのではない、ブルーな気分というのは、程度の差はあれど、誰の生活にもあるものですね。
 さて、ここからが本題です。私たちが比較的慣れ親しんでいる言葉<ブルーな気分>と言うときの「ブルー」は、「憂鬱な」とか「沈んだ」とかいう意味で使われています。この場合の「ブルー」の出典は、英語のようです。
 英語の「blue」はこうした意味を含んでいます。楽しい週末を過ごした後におとずれる月曜日をブルーマンデーと言ったり、女性に特有な不快な日々をブルーデーと言ったりもして、英語の「blue」は、今では私たちの生活に馴染み深い表現になっているようです。
 ところが、色によってイメージされるものは、国(文化)によって異なる場合があります。私の好きなフランス語の「ブルー/bleu」には、英語が持つような意味はありません。むしろフランス語の「ブルー」には、物事をあまり深く考えない極楽トンボ的なイメージを感じます。
 例えば、n'y voir que du bleu (何にも気付かない、つまり、ぼーっとしてる)などという表現もあり、英語とは全く異なる意味をもつことに、驚きます。
 では、私たちの日本語ではどうでしょうか。これはもう皆さんご存知のように、「青二歳」とか「青臭い」などと言うように、「未熟な」とか「若い」とかいった意味で用いられていますね。

 英・仏・日と、<ブルー>の持つイメージは様々ですが、血の気を失って蒼ざめる、というような場合には、いずれも<ブルー>を使うことができます。これは、実際の顔色の視覚的なものから、共通のイメージになっているのでしょう。

 さて、前述のように、英語で言う<ブルー>な一日を過ごした私ですが、これをなんとかフランス語に置き換えて、まあいいか!という極楽トンボ的な気分で受け止めて、さらに日本語にも手伝ってもらい、こんなことで落ち込むなんて、まだまだ未熟な証拠よ、というふうに、まとめてみました。
 色にもいろいろあるようです。それと同様に、ある出来事の捉え方にも、いろんな見方があるのでしょう。物事は決して一面的なものではなく、多角的に見つめる必要があるのだと、青臭く、未熟な私は、こんな例から感じるのでした。
 
  
 

|

« 花になった美少年たち・後編(ギリシャ神話) | トップページ | Pepiteの美的な日々:冬眠から目覚める! »

コメント

Pepiteさん おはよ~(o^∀^o)ノ

『ブルー』って国によって意味が違うんですね!面白いです!!
もし、この先ブルーな気分になってもそれは私が未熟者だからと思えばあまりブルーにならないかもしれないですね!良いこと聞きました♪

Pepiteさん階段から落ちて大丈夫だったんですか?
想像したらかなり痛そうです・・・。
嫌なことって不思議に続くこと多いですよね(^^;)
嫌な気分になってるから続くように感じるだけなのかな?
でも占いで気分が良くなったり馬券で打ちのめされたり大変な日があったんですね( ̄▽ ̄;)
今度は美的な馬券になるといいですねー♪

投稿: ファズ | 2006/03/23 10:37

Pepiteさまの幸運はきっと、海を越えて
王JAPANに加勢をしにいかれたのでしょう。
うふふ

投稿: dekako | 2006/03/23 23:30

>ファズさん

時計の顔面落下はかなり痛かったですよ。
今でもまだ笑うと顔が引きつります。
馬券で打ちのめされたというのは、オーバーでした(笑)。
悲劇的な馬券はいつものことで、
本当はたいしたダメージはありません。
でもまあ、今週は当てますよ!


>dekako様

王JAPANは世界制覇しましたね。
私はフランス人なので野球はあまりわかりませんが、
めでたし、めでたし!

投稿: Pepite | 2006/03/24 21:48

ペピートさん、こんばんは。

最近はなぜか真面目な記事が続きますね。
暗~いロシア文学を読んでる影響?
一時はおもしろブログに転向かと思ったけど
ちゃんと軌道修正したようでよかったよ。
そういえばフランス語では黄色が「未熟」を意味するね。
この記事読んで思い出しました。
「青」のとらえかたがどうしてこんなにちがうんだろうなあ。
そのへんの説明もあるとうれしかったんだけど。
さあ、あしたはいよいよ高松宮記念です。
またまた悲劇の馬券をたくさん買ってください。

投稿: ミスターX | 2006/03/25 21:48

風水によりますと「青」は
集中力UPのパワーをくれるそうですわ
オーラで「青」は
冷静沈着で知的 とのことですの
知的な文章を綴られるPepiteさまに
ピッタリでしてよ! うふふ

投稿: dekako | 2006/03/25 22:30

>ミスターX

そうなんですよ、近頃私は妙に真面目なんです。
別に軌道修正とかいう意識はありませんけどね。
さて、なぜこんなに「青」の捉え方が違うのかということについてですが、
私は言語学者ではありませんので、正しい答えを持ち合わせていません。
ですが、ちょっと考えてみましょう。これはあくまで私のイメージですが、
英語のブルーが、例えば雨などの憂鬱な感じを元にしているのに対し、フランス語のブルーは、からっと晴れた青空を思い浮かべているのではないかと。
外出するのも億劫な雨の情景と、澄み渡った青空のあっけらかんとした単純な模様。
しかしそれでは答えになりませんね。つまり、こうした謎を解くには、その言語の歴史を知らなければならないように思います。
その意味ではより親しんだ日本語について考えるほうが有利なのかもしれません。
日本語の青は、古くは緑色をも示していたようで、そういえば、青々とした草木なんて言いますね(緑緑した草木とは言わずに)。
信号の青は、本当は緑色なのに、私たちは伝統的にこれを青と呼びます。「青田刈り」という表現は、実らないうちに稲を刈り取るという意味ですが(若い稲は緑色です)、実らない稲、つまり「未成熟」、そして先ほどの「青々した草木」などという例からも、
日本語の青が、緑をも含み(なにせ農耕民族ですからね)、「若い」とか「未熟な」とかいう意味で用いられている説明になるのではないでしょうか。
不完全なレポンスでごめんなさい。
どうやら青臭い私の知識の範囲を超える難題のようです。

さてさて、待ちに待った高松宮記念。主役不在のこのメンバーなら、シーイズトウショウで十分勝負になります。
同馬はこれまでG1ではイマイチですが、体調万全の今回、そして得意の中京競馬場とあれば、
このメンバーで好走しないわけはありません。
私はこの馬にすべてを託しますよ!
馬連、三連複の軸に据え、あとは静かに結果を待ちます。
リアルタイムの悲劇馬券を公開することになるのだとしても・・・・・。

投稿: Pepite | 2006/03/25 23:07

>dekako様

風水における「青」にはそんな意味があるんですね!知りませんでした。
日曜日の一大イベント(競馬)高松宮記念には、
ドクターコパの馬も出走します(コパノフウジン)。
馬名に「青」はあまり関係ないようですが、
風水という言葉をこうして聞いたのも何かの縁。
これは馬券に絡めることにします。
それから、オーラの「青」は冷静沈着とありますね。
dekakoさんのお世辞はとても嬉しいですが、私は情熱の女(笑)。
むしろ「でかい系ライフ。」に咲き誇るあの南国の花のように。
お互い、あつ~くいきましょう!
とくに明日15時40分発走の競馬で、私ははじけますよ!
テレビ放映もしていますので、dekakoさんもご覧になってください。
シーイズトウショウという馬(13番)が3着までに入れば、私が高笑いしていると思ってくれてよいと思います。(早くも高笑い!)

投稿: Pepite | 2006/03/25 23:29

馬券的中おめでとう!
好きになったらとことんというペピちゃんの思いが報われたね。
シーイズトウショウに裏切られ続けてたのに、
今回も同馬を軸に据えるとは、さすがしつこい!
ラインクラフトとの二頭軸は正解でした。
小生はオレハマッテルゼを買ってなかったので
あえなく退廃です。
最近柴田騎手には何かを感じると言ってたペピちゃんのオカルト予想も的中です。
これで得意のクラシックにはずみがついたね。
桜花賞の予想もお願いします。

投稿: ミスターX | 2006/03/26 23:41

ブルーにいろんな意味があるなんて、今まで考えもしませんでしたが、確かに日本では未熟といった意味で使用していますよね。 日常生活で気づかないでいることって、すごく多いんでしょうね! Pepiteさんのブログを読むと、いろんな発見があっておもしろいです! 
私事ですが、うちの旦那さんは、なぜか青が大好きで青系の服ばかりを着ているため、友達に「ブルー」と呼ばれていました。 (なんかイヤだぁ~・・・^^;)

投稿: sala | 2006/03/27 14:07

いま、Pepiteさまの決意表明を拝見しましたわ!
昨日大事な勝負があったのでございますね。
ワタクシおうまさんのことはよく存じませんが
Pepiteさまに運が味方したようで、なによりですわ! うふふ

投稿: dekako | 2006/03/27 23:26

>ミスターX

馬券は当たったけど、
なんかそんなに嬉しくないような気もしますよ。
だって、本当はシーイズトウショウの一着を夢見てたわけだから。
でもまあ、それは厳しいと、現実的に(馬券的に)判断し、あくまで連の軸とした私ではありますが・・・
これがね、オーシャンならば、どんな条件でも愛を重視した馬券を買ったと思うよ。
今月号の優駿を見てください。
オーシャンの娘が載ってるので。
母そっくりのかわいい女の子。
その映像をみて、泣きそうになりましたよ。
その面立ちから、桜花賞をとるのはもう間違いないでしょう。
デビュー時にはファンクラブを立ち上げますので
君も参加必須だよ。


>salaさん

コメントありがとうございます。
色についてはブルーに限らず、赤、黒、黄など、
様々なイメージが、国によってあるようです。
salaさんの旦那様はブルーが好きなんですか?
実は私もブルーフェチなんですよ。
旦那様は「ブルー」と呼ばれていたそうで。
これは英語(憂鬱)にしても、フランス語(能天気)、にしても、日本語(未熟)にしても、あまりいい意味がありませんね(笑)。
しかし世界のどこかでは、ブルーに対して良い(?)イメージの言語文化があるはずですから、
salaさんの旦那様と私は、急いでそれをさがさなければなりませんね。
むずかしそうだな。salaさんもご協力ください。

投稿: Pepite | 2006/03/27 23:49

>dekako様

コメントありがとうございます。
大騒ぎな一日でしたよ。
高笑いというわけにはいきませんでしたが、
ハッピーエンドを迎え、
悲劇好きな私には何か物足りない気がしないでもありません。
幸福とは単純なものですから、あまり語る言葉もありません。
記事的には、これが悲劇の馬券となったほうが
おもしろかったのかも。
悲劇にはいつも、語る要素がたくさんありますからね、スケバンdekaさん(笑)

投稿: Pepite | 2006/03/28 00:01

でかい系の悲劇 dekakoでございます。
賭け事でハッピーエンドといえば、生まれてはじめて
パチンコ屋さんにいった時、ビギナーズラックでしょうか
タマが止まらなくなった それ一件のみですの。
あとは悲劇づづきといったところでしてよ・・・

投稿: dekako | 2006/03/30 22:32

>dekako様

dekakoさんに悲劇は似合いませんよ!
私もこれまで一度だけパチンコをしたことがあるんですが、
dekakoさんと同様、ビギナーズラックを味わいました。
競馬好きな私ですが、実は賭け事が苦手なんです。
というのも、ギャンブル運には恵まれてないと感じるから。
なのに悲劇の馬券を買い続けるのは、馬への愛。
私は宝くじさえほとんど買ったことがないほど、
他の賭け事には疎いんです。
というより、もうこれ以上の悲劇はいらないと、
自己防衛してるのかな?

投稿: Pepite | 2006/03/31 02:52

ブルーから私がイメージするのは「冷静」ですね。確かに気分はブルーって言いますが、そういうときの色ってどちらかといえばグレーとかイメージします。
ブルーは私が子供の頃から好きな色。
なんとなく気分が落ち着くんですよね。

国によってのブルーの認識、日本の青の使い方など実に参考になりました。
改めて考えてみると非常に興味深いものですね。

投稿: Diane | 2006/04/01 23:23

>Diane様

落ち込んだ時の気分を色にたとえてグレーと感じるのは、
やはりDiane様がフランス人である証拠です。
Diane様の色彩感覚はとても西洋的だと、
The Gothicの映像を観るにつけ、思っていました。
mixiで、Diane様が「ブルーフェチ」のコミュに参加していることを知り、なんだかとても嬉しかったです。
私もブルーが大好きなんです。
そしてmixi日記のブルーな記事を読み、
この原稿を思いつきました(笑)。
先日メールでもお知らせしましたが、
カタログを申し込みましたので、
到着したら連絡しますね。

投稿: Pepite | 2006/04/01 23:47

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/151358/9164811

この記事へのトラックバック一覧です: Pepiteの美的な日々:ブルーな気分:

« 花になった美少年たち・後編(ギリシャ神話) | トップページ | Pepiteの美的な日々:冬眠から目覚める! »